品川巻

奇跡の人の品川巻のレビュー・感想・評価

奇跡の人(1962年製作の映画)
4.8
2回目の鑑賞。
ヘレン・ケラーとサリバン先生の話。ラストがどうなるか分かってても絶対に泣いてしまう。
パティ・デュークに関しては演技が素晴らしすぎて、女優になってくれてありがとうとしか言えない...

単語を知らないだけの人には文字/発音/意味あたりを教えればいいけど、"言葉そのもの"に意味があることを知らない人に教育するのは、気が遠くなるような作業だと思う。
水を感じ、言葉に意味があることを知り、自分に初めての教育を施してくれたサリバン先生と愛が通うシーンは大拍手&号泣。
(一緒に小屋に連れてこられた子は可哀想だけど)

甘やかすだけではただの愛玩動物になってしまい、それは本当の愛情ではない。
視覚聴覚がないことを憐れまれ、全てを手に入れてきてワガママ君主のように育ってしまったヘレンに、"我慢"を学ばせることが、サリバン先生なりの愛情だった。

サリバン先生の弱視の扱い、ヘレンとの長尺の乱闘シーン、サリバン先生側の「どんなに頑張っても実親には絶対に勝てない」虚しさも、敢えて時間をかけて描いていることにこだわりを感じた。傑作です!!!🥲
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