MasahideYoshida

奇跡の人のMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

奇跡の人(1962年製作の映画)
3.8
1962年公開
監督 : アーサー・ペン
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三重苦の障害を克服したヘレン・ケラーと、彼女を導いたサリバン先生の伝記作品の映画化。

教育の本質とはなにか、というお話。"pity"は愛ではない、それは共依存であると。目先の笑顔を追いかけずに、本当にその人のことを思いやって、その人がその人として自分の足で立って生きていけるように導くことのいかに覚悟のいることかと。やはり家族のほかに「Teacher」のような、第三者が人の成長に必要なのって、pityがない人と対等にまっとうに向き合っていかないと社会で生きていけないということの予行練習ということなんだろうな。

アカデミー主演女優賞はサリバン先生役のアン・バンクロフト。ダイニングでの大バトルは圧巻の演技です。覚悟のある人の目つきって、
こういうことなんだろうなと。