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恐怖城/ホワイト・ゾンビ/ベラ・ルゴシのホワイト・ゾンビのKEiGOのレビュー・感想・評価

3.3
#奇妙なホラー映画論マラソン
ゾンビ映画の本当の原点。
今からちょうど90年前の作品です。何か…パワーを感じましたね。古い作品だけあってなかなかチープな演出がちらほらありますが、作品全体を覆うおどろおどろしい雰囲気がそれを掻き消しています。モノクロ映画の良さが出ていたと思えますね[1]。
また、演者さんについてですが、ルゴシ・ベーラを初めて知りました。ポスターの通りとんでもない眼光ですよ!彼の存在感に圧倒されるだけでも観る価値があります。観た日の夜は悪夢でしたが…笑

ゾンビ映画としてはロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『ゾンビ』を境に語られることが多いですが、ゾンビの銀幕デビューは『恐怖城』。『恐怖城』のゾンビは所謂ゾンビとは異なり、呪術的に仮死状態の身体あるいは死体を使役するスタイル。実はこちらの方が民俗学的なゾンビの風習に倣った扱いなんですね[2]。


参照
[1] Mattie Lucas, BLU-RAY REVIEW | “WHITE ZOMBIE”, January 30, 2013, http://www.fromthefrontrow.net/2013/01/blu-ray-review-white-zombie.html
[2] Wikipedia, ゾンビ, https://ja.wikipedia.org/wiki/ゾンビ
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