Kenjo

Vフォー・ヴェンデッタのKenjoのレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
4.5
Netflixで配信終了するらしいので滑り込み鑑賞。
クリップしてたきっかけは、確かファイトクラブと似てる作品として紹介されてたから。

最初のシーンから引き込まれた。
ガイフォークスの火薬陰謀事件のシーンから始まり、第三次世界大戦後という設定の部分からもう大好きだった。
「人は死ぬが、理念は死なない」

Vの登場シーンのセリフも好き。
ダークヒーローハマりそう。

Vのセリフは、歴史的モチーフとか文学的なモチーフがたくさん使われててワクワクが止まらなかった。
あと、革命の起こし方が天才的。プロパガンダのいう意味でメディアの使い方のうまさとか、仮面を国民に配って理念を伝えるという。革命の起こし方教室を見てるかのような気分になった。
ガイフォークスの仮面が革命の象徴になったのは、この映画きっかけらしくて、アノニマスもこの映画に影響受けてあの仮面被ってるらしい。そういう現実世界にまで理念が浸透する感じ良すぎる。

ストーリーの流れとして、かなり結論ありき、洗脳シーンありきで作られてるのかなと思った。無駄に登場人物殺してる感。

アクションシーンはちょっと古さを感じたけど、キザで理念の具現化されたVであるからこそ許されるんだろうな。
自分が死ぬことで理念を広げるという自己犠牲の精神はもはやキリスト。

やっぱり特筆すべきはラストシーンかな。
ファイトクラブと似てると言われる所以はここなんだろうな。1812をBGMにぶっ壊して行くの爽快だ。

ナタリーポートマンは坊主にしてもかわいいのズルすぎるな。
峯岸みなみを彷彿とさせたけど、ナタリーポートマンの方が先だった。
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