MiYA

あしたのジョーのMiYAのレビュー・感想・評価

あしたのジョー(2010年製作の映画)
3.8
なるほどな、「明日のジョー」の世界を「三丁目の夕日」的なノスタルジー映画として再現するなんて、うまいこと考えたものです。映像やキャスティングの再現度はなかなか満足度高いです。伊勢谷友介の力石徹は言わずもがな、なにげに香里奈の白木葉子も良かったです(香川照之は想像通りかな)。だいたいボクシング映画って、よほどキャストが下手じゃなけりゃ失敗はないはずで、そういう意味でも本作は成功作だと思います。

力石との試合で終わる構成も正解。力石の死という重い十字架を背負ったジョーが再び立ち上がるところで映画は終わる。この余韻もまたグッドです(灰になって死ななくてよかった)

ただ一つ苦言を呈するならば、ボコボコ打たれて最後に一発逆転パンチっていうボクシング映画のクリシェ、いい加減あれから脱してほしい気も。
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