のこ

ビューティフル・マインドののこのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながら彼のことを知らなかったのだが、「実在の人物かー。どんな人だったんだろう?」と調べたくなる気持ちを抑えて前情報なしで鑑賞して良かった!

自分もジョンと同じ目線で彼が少女の真実に気付くまで、みんなが実在するものだと信じて観ていた。

今日までずっと見えてきたものや聞こえる声を根底から否定されるって、経験しないととても語れるものじゃないけど、すごく辛いと思う。
自分に置き換えて、もし「あなたが家族だと思っていた人は幻想です」などと言われたら、もう誰を信じればいいか分からず絶望しか感じられないと思う。
そんな暗いトンネルの中でも、妻であるアリシアと数学を愛し信じて、賢明に病と向き合いつつ、長い人生を弛みなく歩んだ彼に感服する。そして彼を支えたアリシアを本当に尊敬する。

観終わって調べれば事実とは異なる部分もあるらしいのだが、史実的役割を切り離して評価するならばこの作品は映画として秀逸だと思う。
ラッセル・クロウはジョン・ナッシュを不器用ながらも憎めない人物として好演していた。ジェニファー・コネリーも本当に素敵だった。
のこ

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