「ビューティフル・マインド」
ノーベル賞を受賞した天才数学者の半生を描いた愛と苦悩の物語。第74回アカデミー賞作品賞を受賞している。
全く内容を知らずに鑑賞したので、展開の意外性には驚かされた。世界的な賛辞を受けるに値するまでの天才なりの苦悩を描いた作品かと思いきや、そんなに単純な話ではない。
苦悩を乗り越えるために必要なのは、自分自身が変わろうという思いと、その変化の過程を共に歩んでくれる周りの愛。こういう作品を観ると、最終的に大切なのは愛なんだなと思う。愛は偉大。
本作がアカデミー賞を受賞した前年にラッセル・クロウは「グラディエーター」で主演男優賞を受賞したが、本作での演技の方が賞に値したのではないかと思う。
本作での彼の演技は、助演女優賞を受賞したジェニファー・コネリーと並ぶほど素晴らしかった。粗暴な男を演じることが多いイメージのラッセルだが、こんなにも繊細な役が演じられるのだぁと。
僕の率直な感想としては、絶賛とまではいかないが、お堅い映画ではなく、感動もできて、展開も面白い良作なのではないかと思う。
