このレビューはネタバレを含みます
視聴者も騙される…なんて言い方はしませんが、徐々に何が起こっているのか分かった時には驚きがありました。しかし、主人公には我々視聴者と同じよう世界が見えていたんだろうなと思います。あんなにありありと見えていたら、それは信じちゃうし恐ろしいだろうなと。そう言う意味では統合失調症の患者さんから見た世界を擬似体験できる作りになっていると思います。
わぁびっくり!で終わらずに、その後の治療や生活まで描いているのが素晴らしいと思いました。とくに薬の副作用を気にして(妻を思って)飲まないことが逆に状況を悪化させるという描写は非常にリアルだと感じました。実話を基にしているとのことですが、患者さんの実情(美化はあるものの)を誠実に描かれていると感じました。