仲代達矢のド迫力、夏目雅子の美しさ、岩下志麻の姐さん
とにかく役者力!格の違いを見せつけられた感じ。
この時代でしか出せない濃密すぎる空気。
熱いメロドラマ。
強烈な女たちの苦しすぎる人生に、
昭和的男性社会の目線が感じられる部分があり
もう少し女のしたたかさを観たかった気もするが
それは夏木マリのパートか。
男性目線だと満足な映画なのかな。
ただ、大正時代からの話なので男尊女卑なのは史実どおり。
原作を読んでいないので何ともいえないが。
鬼政の美学みたいなものは、存分に描かれてました。
岩下志麻と娘(松恵)との絆は分かりにくかった。
松恵が良い子すぎる。
実の娘の裏切りが戦国時代を感じさせる。
たぶん、花子の母親の恨みの連鎖があるのだろう。
観るまでは、夏目雅子が鬼龍院花子なのだと思っていたが、
ぜんぜん違っていた。
あと、ジャケット写真が作品の内容と離れすぎていて
釣り広告なのでダサい。もったいない。
これも時代だね。