上海十月

鬼龍院花子の生涯の上海十月のレビュー・感想・評価

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)
4.4
海外DVDの特典映像の充実が凄すぎる!東映DVD は、予告編位しかない!!!
五社英雄の復帰作で夏目雅子がもっとも輝いた作品として記憶が残る作品だ。見直して、随分忘れているなと。オープニングで松恵が花子の死を見つめるシーンから始まる。映画は、タイトルの花子ではなく鬼政と松恵の愛憎劇であったのを思い出した。仲代達哉の凄さだろう。インテリに見えるのに侠客が演じられる。有名女優陣も次々と脱いで濡れ場を演じる。こう観てると今の女優は、迫力がない。主演の夏目雅子が没後30年9月11日に死んだとは雑誌の特集で知ったのでアーカイブから引っ張り出してみる。五社監督後期作品の女の情念物を見直したくなった。
おそらくポルトガル版DVDの特典は、美術の西岡善信と撮影の森田富士郎のインタビューがあり京都の町あるいていたらばったり五社と会って決まったと。五社の娘もインタビューに出ておりその時の苦しい状況を語っている。まさに春日太一の五社英雄の自伝をそのまま語っているような気がします。これくらい力入れた特典を日本のDVDに入れてほしいですね。なんで入れないのか不思議ですね。
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