スローモーション男

怒りの葡萄のスローモーション男のレビュー・感想・評価

怒りの葡萄(1940年製作の映画)
4.0
 ジョン・フォードがスタインベックの原作小説を映画化。

 大恐慌時代、砂嵐で農作物も育てられず、オクラホマからカルフォルニアへ旅をする家族の物語。

 これはハマりませんでした…。

ずっとストーリーがゆっくりで観ててイライラしました。
また、残酷な物語なのに家族の人たちにあまり感情移入できず、感傷的になれませんでした。

移民キャンプや農園に行っても、ものすごい展開もなくダラダラとやり過ごしてしまうので物語が止まっていました。

ジョン・フォードの素晴らしいショットも少なく冒頭のトラクターで家壊すシーンとか最後のダンスパーティのシーンくらいでしたね。

でもこの時代の労働者搾取の現実は今の時代でも通じるのだと、悲しくなりました。