おらが春

狗神のおらが春のネタバレレビュー・内容・結末

狗神(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最近流行った因習村とも何となく繋がりを感じる内容だった。
恐怖の村シリーズよりしっかり村を舞台にしてるので好き。


びっくり要素はほぼ無い(エンドロールのあれだけめちゃくちゃびっくりした)が、湿っぽい嫌な雰囲気がずっと続く感じが「今俺Jホラー観てるわ!!」って気持ちになる。村の人々の訛りがスゴくて詳細が分かりづらい感じや、理香の「この村を出る」発言の多さから、村の内と外の隔たりを感じて妙な緊張感があった。

話としてはホラーと言うよりサスペンスみが強い印象だった。坊之宮の狗神筋は“死んだ母親の口寄せをする”話や美希と晃の関係性も、単体で見ると突飛な印象だけど言われてみれば伏線が張ってあってそこまで急に感じなかった。ここ好きポイント。
あと坊之宮家の女性中心にだいぶ露出が多いというか艶かしいシーンが多かった気がする。やっぱホラーとエロは親和性高いんだな...とも思いつつ、大きな設定的にもなんとなく理解出来るエロだった。

ただぶっちゃけ難しいというか、受け手の想像任せで終わったところも多かった印象。ラストのあの後どうなったの...??とかなんで美希は若返っていったのか、とか。
あと前述の通り登場人物の訛りが物凄く強いので、ニュアンスしか分からない部分もちょいちょいある。
雰囲気だけで楽しめる人だといいけど、頭空っぽにして楽しめる映画では無いので観る人を選ぶ映画ではあると思う。


最後どうなったんだろ。お祭りの歌詞の通りなら、美希と晃の子供、そして晃自身が鵺であるってことになっちゃうのかな。
あと村長さんだけど、美希のお母さんと駆け落ちしたのあなたなんじゃないですか...??病院でしてた夢の話は明らかに伏線だったし...
というところで結構好きな映画だった。
原作も読んでみたい。
おらが春

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