楓花

オルカの楓花のレビュー・感想・評価

オルカ(1977年製作の映画)
3.7
これはもう完全に人間側が悪い。
そりゃあ怒るよ。ブチギレよ。

だってあれですよ?
目の前で奥さんを傷つけられて、船の上に逆さに吊るされて、その奥さんのお腹から出てきた自分の子どもを船から投げ捨てられて、挙句には目の前で奥さんも海上にドボン。
怒らずに、恨まずにいられますか?
無理でしょ!

序盤のシャチたちが仲睦まじく海の中を泳いでいる姿が素敵だった。
シャチってツガイになるとずっと仲良くいるんだね。
そして脳の発達がすごい!
水族館でショーとかしているから、ある程度は賢いんだろうなって思っていたけれど予想以上。

ブチギレた夫シャチの反撃がすごい。
全然関係のない船や村の工場を攻撃することで、憎い相手を群れの仲間(村の人間たち)から孤立させてしまうのとか。
おかげで陸から逃げようとしてもガソリン補給とかさせてもらえなくなってるし。

敵とみなしたターゲットの人間を視界に入れると、オルカの目のアップが映し出されるんですけれど…感情が見えるような感じなのですよね。
怒り・悲しみ・嘆き・苦しみ。
それが印象的でした。

関係ない男は何しに着いてきたんや、お前って感じでしたね。
危なくなるのなんて分かりきっていたのに。
楓花

楓花