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男はつらいよ 望郷篇のピッコロのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)
4.0
さようなら、寅さんの巻

これにて、男はつらいよ完結???
全部で、5作。
なので、やまださんが久々に監督に復帰する。
最終作なので、テレビドラマでさくら役を演じた長山藍子さんがマドンナとして登場、他にもドラマ版から別役で登場している方がちらほら。
まさに、集大成!!!
短い間でしたが、ご愛読ありがとうございました。な寅さん5作目。
🐯🐯🐯🐯🐯

やまださんが監督だから、さくらちゃんの出番が多い、多い。
わーーーーーい!
久しぶりに色んな表情が見れて、余は満足じゃ!

前半のドタバタ劇が、大好き。
おいちゃんが死んだ夢を見た寅さんは、心配になって電話する。
おばちゃんが、ジョークで"息も出来ない"と言ったもんだから、町中においちゃんが死んだという噂が流れていき・・・。
あ~、楽しい。

今回、寅さんは妹に説教されたり、仲間の悲しき最期を目の当たりにしたり、父を大切にしない子分に説教したりと、心の変化がたくさん描かれている。
ということで、心を入れ替えた寅さんは真面目に働くことに・・・。
(3作目と、同じパターン)
汗水垂らして、文句を言わずに働く。
ただ、それには理由があって・・・。
働く先に、とっても綺麗な娘さん。
寅さん、結構単純だな。ほんと、バカだね~。

オチが見え隠れしてたけど、というか丸見えなんだけど、何故かとっても安心する。
だんだん、団子屋「とらや」が、自分の故郷のように錯覚してきて、団らんしてるのを観てるだけで心が凄く落ち着く。

あぁ~。寅さん。これで最後だなんて言わないでおくれ。
もっと、もっと、四角い笑顔をたくさん見せておくれ。
この思いが、届くと良いんだけど。笑

好きな人がいても、その人が幸せなら、自分の方から手をひこう。
あの人が幸せなら、それでいいのさ。
それも、愛のカタチ。

あ~、つらい。つらい。
男は、つらいよ・・・。
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