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FUCKのMKのレビュー・感想・評価

FUCK(2005年製作の映画)
4.2
日本人である自分にはコトの重大さがわからない、Fワードを扱った作品。
中指を立てるのがどういう事なのか?Cが✖️になるのがどういう事なのか…。
終始、そんな内容に触れているのだけれど、幼稚園に通う甥っ子が、おちんちんって言いまくってるのと変わらないような、どうでもいい稚拙な議論にも思えてきて笑えた。
過度な自主規制なんて何の意味もない気がする。
大好きコトリンゴさんが主題歌を手がけた、明日、ママがいない。が記憶に新しいけど、当事者の感受性に想像力を働かせない、乱暴な自主規制は余計に隔たりを作ってしまうような怖さも感じてしまう。
韓国語を書いたチラシの裏にメモ書きをして、日本のビートパンクロックを歌うペドゥナさんの孫ちゃんとか、施設をパンクにしてしまったパンクシンドロームとか、当事者達の活力にスポットを当てるほうが余程壁を壊してくれそうでならない。
はじめに言葉ありき?…いやいや。
行動が言動を作ると思うから、差別的な表現を規制する前に、差別的な事実をなくす努力を厭わない世の中になって欲しい。
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