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10ミニッツ・オールダー 人生のメビウスのleylaのレビュー・感想・評価

3.8
“時”をテーマに7人の監督が約10分で描くオムニバス作品。好きな監督が目白押し。それぞれの個性が出ていて、大喜利みたいで楽しい。

🔸はお気に入り作品。

●アキ・カウリスマキ『結婚は10分で決める』
カティ・オウティネンが出演するいつものカウリスマキ節。

●ビクトル・エリセ『ライフライン』🔸
生まれた赤ん坊と忍び寄る戦争。寡黙でいて奥深い、美しい映像。

●ヴェルナー・ヘルツォーク『失われた一万年』🔸
アマゾンの奥地に1981年まで住んでいたウルイウ族をめぐるドキュメンタリー。文明の発展は果たして幸せか。人類への警告とも思えた。

●ジム・ジャームッシュ『女優のブレイクタイム』
タイトル通り、女優の10分間の休憩時間を描く。

●ヴィム・ヴェンダース『トローナからの12マイル』🔸
オーバードーズで意識を失いそうな男が病院に辿りつくまでの10分間。一番ストーリー展開があった。

●スパイク・リー『ブッシュvs.ゴア』
2000年の米大統領選に敗れたゴアについてのインタビューで綴るドキュメンタリー。

●チェン・カイコー『夢幻百花』
運送屋に引っ越しを頼む男の話。おとぎ話のようだけど、発展の進む国への郷愁もあり、社会批判を感じる作品だった。
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