10ミニッツ・オールダー 人生のメビウスの作品情報・感想・評価

「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」に投稿された感想・評価

No.3171

世界の巨匠15人による珠玉の短編集。
本作はそのうちの1篇(RED)で、7本入っている。

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1.「結婚は10分で決める」
■監督:アキ・カウリスマキ●
■脚本:アキ・カウリスマキ
■撮影:オリ・ヴァリア,ティモ・サルミネン
■出演:
カティ・オウティネン
マルック・ペルトラ

もう冒頭からカウリスマキしてて感動。無表情で棒立ちチックなオウティネンとペルトラの演技の中に、人生の色んなスパイスが込められていて、味わい深い。

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2.「ライフライン」
■監督:ヴィクトル・エリセ●
■脚本:ヴィクトル・エリセ
■撮影:アンヘル・ルイス・フェルナンデス
■出演:
アナ・ソフィア・リャーニョ
ペラヨ・スアレス

モノクロの画面に広がっていく血・・・。
誕生の喜悦が、だんだんと喪失の恐怖へと変わっていく。

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3.「失われた一万年」
■監督:ヴェルナー・ヘルツォーク●
■脚本:ヴェルナー・ヘルツォーク
■撮影:ヴィセンテ・リオス
■出演:

未開の部族を追ったドキュメンタリー。
ヘルツォークが撮ってるから、正直どこまでほんとなのかよくわからないところがあるが、それでも面白い。

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4.「女優のブレイクタイム」
■監督:ジム・ジャームッシュ●
■脚本:ジム・ジャームッシュ
■撮影:フレデリック・エルムス
■出演:
クロエ・セヴィニー

これもモノクロ。ある女優の、撮影中のつかの間の休憩。
クロエがあの伝説の女優リリアン・ギッシュのようで、妖艶で美しい。

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5.「トローナからの12マイル」
■監督:ヴィム・ヴェンダース●
■脚本:ヴィム・ヴェンダース
■撮影:フェドン・パパマイケル
■出演:
チャールズ・エステン
アンバー・タンブリン

ロードムービーといえばヴェンダース。
本作も、ひょんなことから完全にラリっちゃった男が、死に物狂いで病院へ向かって一人、車を走らせますが・・・。

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6.「ゴアVSブッシュ」
■監督:スパイク・リー●
■脚本:
■撮影:クリス・ノール
■出演:

正直、これだけ浮いちゃってるけど、まぁ、スパイクが撮りたくて撮ったんだからとやかく言うのはやめときましょう。
原題は『We Wuz Robbed(我々は奪われた)』

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7.「夢幻百花」
■監督:チェン・カイコー●
■脚本:
■撮影:シュー・ヤン
■出演:
フオン・ユアンチョン
グン・ラ
リー・チアン

あぁ、これが10分とはもったいないというか、ずっと見てたい雰囲気。
やっぱり目当てのアキ・カウリスマキとジム・ジャームッシュの作品が好きだった。アキ・カウリスマキのやつは、ほんとにいつもの感じですぐ彼の作品だとわかる。ジム・ジャームッシュのも、彼らしい感じで雰囲気が良い。クロエ・セヴィニーが可愛い。他のどの監督も有名なので、興味深く観た。たった10分だから凄い面白いとかじゃないんだけど、雰囲気があって楽しめる。
S

Sの感想・評価

3.3
こうして観るとやはり監督それぞれに撮影の色というものがある事を感じられる。
ただとんでもなく眠くなったので2回に分けて鑑賞した。
映画には自分の知らない事がまだまだあるなあって。
各監督持ち時間10分で、「時」に関連する作品を作るオムニバス。
人生のメビウス編

アキ・カウリスマキ 『結婚は10分で決める』2.6点
ビクトル・エリセ 『ライフライン』3.7点
ヴェルナー・ヘルツォーク 『失われた一万年』3.2点
ジム・ジャームッシュ 『女優のブレイクタイム』2.0点
ヴィム・ヴェンダース 『トローナからの12マイル』2.2点
スパイク・リー 『ゴアVSブッシュ』1.7点
チェン・カイコー 『夢幻百花』2.0点
平均2.48点

ビクトル・エリセ、圧勝。
メタファー特盛でお腹いっぱい。
一方、言いたいことを全部口にしないと気が済まないスパイク・リー。
全く対照的。
①アキ・カウリスマキ(初見)
これは残り6作品を観ずともアキの圧勝かと見紛うほどの思わせぶりな展開順。
戦法(先鋒)が完璧。
モスクワ行きの改札の色がすごくいいし、転換がすっきり心地よい、天才。

'何もかも投げ出す気か?'
'愛の為だ'

'嘆き(愚痴)の淵に明日は来ない'って、メロディで伝えるのとっても上手。
シベリアを信じて欲しい。
二択に'結婚だ!'はシンクロ、マルッカを覚えた。
あんな腕の添わせ方をしてみたいもんだ。
余白がすごいモノクロ。


②ヴィクトル・エリセ(初見)
ブランコとスーサイドのメタファーで引き込まれたてゆり時計の描写、瞬間が永遠な表現で異次元に連れてってくれる。

③ヴェルナー・ヘルツォーグ(初見)
ヴィクトル・エリセからを意識した転換なのか、部族の流れはほんと上手だな。
意図してないのならその運命に👏
またまた見慣れない究極の異次元。
ブラジルへの希望。

④ジム・ジャームッシュ(きっかけ)
クロエの天を仰ぐ視線、よかったな。
10ミニッツへのこだわり、異常で素敵。
アーネストのくだり、タイムトリップでそんなお上手にやられるとお手上げに愛してる。
んでまた目線で深くなる不覚、周りの仕事への自覚。その伝え方。


疲れた
続き半分は明日、注文通りに10分で書こう。
ヴィムヴェンダースのが1番好き。あとチェンカイコー。短編作りの手本とも言えるオムニバス作品集。
もうこれレンタルかセルでしか見れないんじゃない?
よ

よの感想・評価

3.7
「アキ・カウリスマキ、思いっきりアキ・カウリスマキの画面だ!」から始まり、全ての作品にそれぞれの作家の個性が強く出ていて面白かった。これだけ個性的な面々だと、やっぱり10分の尺でも作風が全く違う。ヴィム・ヴェンダースの作品は出来が悪いと思った。
映画付きのための映画
前提として知識が必要な作品が多く、本当の意味で「10分」という制約を上手く表現している監督はいなかった(監督のラインナップ的にはそれを求められてないのだろう)
のんchan

のんchanの感想・評価

3.6
名匠7人が10分間で魅せる短編集❗️

テーマがあり《結婚・誕生・進化・孤独・死・運・郷愁》と繋がっている💫


【結婚】☆3.6
アキ・カウリスマキ🇫🇮
『結婚は10分で決める』
実はこの作品でカウリスマキ20本目となったので、一応私の中でのコンプリート🙌

いつもの雰囲気で一瞬でカウリスマキと解る😅台詞少なめ、男が思い付きで強行する事は...働いている最中の知り合いの女に突如、結婚しようと言って連れ出す。何故かシベリア行きの3:30の電車に乗る事に拘っている。指輪も駅で購入し電車に乗る。

【誕生】☆3.7
ビクトル・エリセ🇪🇸
『ライフライン』
可愛らしい赤ちゃんがスヤスヤと眠っている。その真っさらの白い産衣にモノクロながら血が滲み始める。家族の日常を映し出して行く。その産衣は、点→ハート♥️→旗🚩のような模様に変化して行きどんどん血まみれに...赤ちゃんの号泣で家族が気付く。へその緒がしっかり縛られていなかったせいだった。祖母が『どうして置いて行こうとしたんだい?』と、家族全員に笑顔が戻る。

【進化】☆3.5
ヴェルナー・ヘルツォーク🇩🇪
『失われた一万年』
文明から数千年取り残された未開のジャングルの原住民のドキュメンタリー
結構とリアルな話が聞ける。

【孤独】☆3.0
ジム・ジャームッシュ🇺🇸
『女優のブレイクタイム』
題名の通り、綺麗な女優がキャンピングカーのような一室で過ごす10分。
タバコ、ラジカセでCD、ガラケーでお喋り、スタッフが次から次へ現れて終わる。
一番つまらなかった😕

【死】☆3.9
ヴィム・ヴェンダース🇩🇪
『トローナからの12マイル』
やっぱりロードムービー⁉️1人の男が医者を訪ねるも休診。別の町の病院へ車を走らせる🚙もたどり着かない内に気が遠くなって行く。どうも誤ってのオーバードーズ。妻に電話をかけるもどんどん意識がなくなって行く...そこに女の運転する車が来て頼み込んで乗せてもらうも意識がなくなり...ラストにオチあり。
リズムがあって1番面白かった🤣

【運】☆3.4
スパイク・リー 🇺🇸
『ゴアVSブッシュ』
その当時の選挙前のゴア側の関係者がインタビューされているドキュメンタリー。

【郷愁】☆3.5
チェン・カイコー 🇨🇳
『夢幻百花』
都市開発で退去させられ精神を患っている男のファンタジー。
中国の引越し業者の車や制服とか見れるし、お笑い芸人の芸を観ているよう。
ichita

ichitaの感想・評価

3.6
巨匠7人が10分で魅せる短編映画集。

アキ・カウリスマキ「結婚は10分で決める」
一瞬で世界観に引き込まれる。

ビクトル・エリセ「ライフライン」
美しい。10分とは思えない深み。

ヴェルナー・ヘルツォーク「失われた一万年」
やはり奥地へ。

ジム・ジャームッシュ「女優のブレイクタイム」
これまた何でもないことをさらりと印象的に。

ヴィム・ヴェンダース「トローナからの12マイル」
一番印象薄い。

スパイク・リー「ゴアVSブッシュ」
タイトルからして。

チェン・カイコー「夢幻百花」
気負った感あり、かな。
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