えいがむし

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にのえいがむしのレビュー・感想・評価

4.6
新劇場版だけを追いかけるつもりが、結局アニメ版も全て追いかけてしまい、今に至る訳ですが、

どういう状態?w

エヴァンゲリオンフリークの知り合いの助けを乞いながら、ネタバレしても良いから解説してくれと頼んで、見進めていますが、追いついてませんw


しかし、それぞれの心境を描くシーンは圧巻ですね。。

差し込み映像や、線画やエフェクトの使い方、そのタイミングとかを見ていると、アニメを越えた前衛的な自己表現のよう。


80年代っぽい退廃的で刹那的な空気感が好きなので、エヴァンゲリオンもそれを根底になんとなく感じつつ、浸りやすい作品かと思いきや、只者ではない何かを見させられてしまった感があります。。


深層心理の奥深く、人の心の"見てはいけないもの"を惜しげもなく羅列していく様は、かなり挑戦的ですよね。。

見る人によっては、一種トラウマ的なもの引き出すトリガーになっちゃうんじゃないか、、。とさえ、感じるほど。


夢現の状態で見る、自分の心の一番暗くて残酷な部分を、時々覚えていることがありますが、それをかき集めたような作品でした。

"言ってはいけないこと"
"見てはいけないもの"
''知ったらもとには戻れないもの"
"思ってはいけないこと"

を、映しとって描く、という意味では、これはもうアニメ作品という域を超えて、芸術作品だなと思います。


アニメ版も、途中まではライトに見れて、アニメだな〜と、思っていましたが、20話越えたあたりからギアが入って哲学が炸裂し始め、こちらで覚醒されていらっしゃいました。笑

「巨大ロボどんぱちSF大戦争」と思っていたら大間違いで、人のこころや痛みを描き抜こうとする、とんでもない哲学作品へと昇華している感覚でした。笑
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