まむみ

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君にのまむみのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

エヴァは全作品において「大人がやれ」の一言に尽きる。なぜ子供がこれほどの精神的・肉体的ショックを背負わなければならないのか。
そして圧倒的に対話が少なすぎる。話せば進展があるかもしれないのを、お互いを「ATフィールド」で遮断しあっている。
ゲンドウの「自分が人から愛されるとは信じられない…私にそんな資格は無い。」に対し、カヲルの「ただ逃げてるだけなんだ。自分が傷つく前に世界を拒絶している。」というセリフがあったが、これこそごもっともだと思う。
ミサトさんが「今の自分が絶対じゃないわ。
あとで間違いに気付き、後悔する。私はその繰り返しだった。ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ…。でも、その度に前に進めた気がする。」と言ったように、後から後悔して傷つくとしても、ヒトはそれを受けて成長していくものだ。

愛情が必要な14歳の少年少女から両親をとりあげ、一切の対話をさせず、半強制的にエヴァに乗せ、過酷な戦いを強いるというアイデアは一体誰のものだったのか。このアイデアが採用されず、ただのリリンの子として人間が対話を通して前に進むことを決めていたとしたら、シンジくん達は自己決定をしながら成長していたのかもしれない。

なーんて!私はカヲルくんに幸せになってほしいだけです。

P.S. この映画は作画が好きです。ぬるぬる動く量産型エヴァや腕の落ちる描写が心地いいくらい気持ち悪くて面白い。もう20年以上前の作品なんだなあ〜〜ヘエ〜〜
まむみ

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