このレビューはネタバレを含みます
リアルすぎる人生の哀しさと切なさが表現されていて、つらくて息苦しささえ感じる作品。
ある程度余裕がある中でみることをおすすめしたい。
ナオミ・ワッツがたった一度の栄光から抜け出せずに生きている、痛々しい役どころだが、現実でそういうように生きている人の方が圧倒的に多いわけで、それでいうとこの作品はとてもよく出来ていると思う。
泣き女のシーンでは、毎回泣いてしまう。
泣き女を見て泣くのではなく、ナオミ・ワッツのあまりにも辛く哀しさが溢れた涙にもらい泣きしてしまう。
こんなはずじゃなかったのに、こんな人生を求めていたわけじゃないのに、、、そんな心の声が聞こえて来る。
ニタニタと気持ちの悪い笑顔を浮かべる祖父母のシーン、小人になった祖父母が登場するシーンなどは作品が訴えていることがまだ理解できてない中で見た時には悪夢ものだったが、いまとなっては、あまりの辛さと哀しさで、人が堕ちていく途中段階をなんとうまく表現してしているのだと思った。
私の中のベスト10に入る作品。