キッチー

マルホランド・ドライブのキッチーのレビュー・感想・評価

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
4.2
デヴィッド・リンチ監督の作品は初見でしたが、二人の女性に絡む現実に虚構、妄想、夢などが入り混ざり複雑で深い作品になっていて、難しかったですが、面白かったです。

以前に観たイングマール・ベルイマン監督の「ペルソナ」の影響を受けているって、どこかで見たのですが、登場人物の心の中の問題を取り上げているところとか、幻想的な映像とか、影響受けてるような感じがしました。

ナオミ・ワッツはシーンによって表情がガラッと変わる演技、ただ者ではないですね。そして元ミスUSAのローラ・ハリングの美しさには救われました。クラブ・シレンシオの場面は二人の美しさと感情が表出する演技、クラブの幻想的な雰囲気、不思議な登場人物、泣き女の歌など、インパクトがあり、忘れられないシークェンスでした。

マルホランドドライブから一望できるハリウッドの街...今もたくさんの男女の夢や失望が渦巻いているんでしょうか...
全編にわたって色々な趣向が凝らされていて、何回も見直してみたい作品です。
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