走るのが好きな二人の若者が、戦争の渦に巻き込まれ紡がれた数奇な運命。
国や思想に揉まれながら、散っていく命たち。
人種や言葉の壁を越え、生きるために辿った長い長い道のり。
そこには儚くも強い不思議な絆があった。
兄弟や友人という言葉には表しにくい、戦争だからこそ生まれた二人の関係性の移り変わりが見ていて印象深いものだった。
自分の姿を鏡で見るような体験をしないと己を見つめることは難しいのだろう。
様々な国や地域の戦場が出てくるが、どれも迫力があり見ごたえがあって良かった。
中でもソ連はキツかった。かなり身近な友達が内面まで変わるのは辛い…。
山本太郎のくどすぎる演技、キライじゃないなぁ(笑)
目立ち過ぎ感はあったけども。
実話をモデルにしたとあるが、それも加味して壮大な話だなと改めて思う。