グロテスクな訳ではないのですが、どのシーンも強烈な描写が多く、印象的な映画でした。
狭苦しい船内、カビの生えた食糧、見て見ぬ振りをする現実……
中盤、Uボートが沈没するシーン。非常に張りつめた空気も凄まじかったです。その後、船員の技術と団結により、Uボートは浮上をします。
しかし、戦争の最中にある世界。まして、ドイツは敗戦国。この喜びも束の間のものだと思うと、やりきれない気持ちになるのです……
戦争映画(この映画は潜水艦映画に分類されていますが…)の悲哀というのは、そこにあるのかな……と思いました。