rio

星の旅人たちのrioのレビュー・感想・評価

星の旅人たち(2010年製作の映画)
4.0
とっても良かったー!

登場人物のキャラクターと
トムとの関係性が良かった

★ヨスト
 陽キャなオランダ人
 巡礼はダイエット目的

★ケンカ腰のニコチン中毒♀

★ジャック
 アイルランド人のやべえ作家

巡礼していなければ、きっと
出会うこともなかった人々

時間の経過と共に
お互いに芽生える
信頼、友情、尊敬・・・
さらけ出したからこそ
得られたもの・・・

息子の死きっかけだったけど

この出会いと巡礼で
トムの残りの人生は
大きく変わるだろう

トムがリュックを
川に落とした時と
置き引きにあった時は
思わず「あっ!」って
声が出ちゃった

2回とも戻ってきて
ホント良かったよ

でも盗っ人のお父さんに
「お詫びにパーティに来て」
って言われて
自分だったら行けるかな・・・

でも【行って】
【謝罪を受け入れて】
【赦す】事って
大事だなって考えさせられた

ジプシーのお父さんは
本当に素晴らしい人だった

日本に生まれ育ってると
外国人と接する機会が
ほとんどないから
こうやって様々な
国、人種、宗教の人と出逢い
色んな事を話し、理解し
分かち合う
コミュニケーション力
純粋に凄いなって思う

大聖堂に着いた時

「教会なんて入らない」と
言ってたジャックが
込み上げる涙に肩を震わせ

「ダイエット目的だ」と
軽口をたたいていた
エストがひざまずき

トムが息子の遺骨を
捧げた時は胸にグッと来た

やり遂げた者だけが
得られる感情なんだろうな

要所要所で
トムを見守るように
現れた息子

もちろん生きている時に
理解し合えたら良かったけど
でもこうなってみないと
見えないものもあるしね

遺骨、全部まいちゃうんだ・・・
なんて一瞬、野暮なこと
考えちゃったけど
いやそれでいいのよね、うん

なにも持ち帰らないけど
目に見えない
たくさんのものが
トムの中にはあるから

すがすがしい終わりに
心が軽くなった

トム、お疲れ
rio

rio