菜緒都

こわれゆく女の菜緒都のレビュー・感想・評価

こわれゆく女(1974年製作の映画)
3.6
今作は「ハズバンズ」につづく2作目の僕のカサヴェテス作品で、カサヴェテスって食卓で歌うの好きなのかなーと思った。

キャラクター的にドラマ「The Bear」の地獄の食卓回を思い出した。
1:13:00くらいの”Am I right, Nick?”のときのアクロバティックな繋ぎはびっくりした。

雨はちゃんと降らしてたらすごいと思った。
退院パーティーであっても「帰れ」と言われたら素直に帰れる人でありたいと思った。

最後の方でメイブルが席を立つときにマリアになんかかかっちゃうのが奇跡的だけどかわいそうだった。

全体的に遠くから俳優を追う感じでドキュメンタリーっぽく撮ってるのがすごいリアリティを生み出している気がした。

子役も含め演技(?)がすごくて、演技について考えざるを得ないような作品だった。

他人がジャッジすること、他人が介入しようとすることの不毛さについての作品でもある思った。
菜緒都

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