MasashiOkamoto

こわれゆく女のMasashiOkamotoのレビュー・感想・評価

こわれゆく女(1974年製作の映画)
5.0
ジョン・カサヴェテスの1974年作品。

誰かを愛すること、傷つけてしまうこと、理解すること、拒絶することの境界線に向き合った恐ろしい傑作。ジーナ・ローランズとピーター・フォークの熱演が素晴らしい。ラストシーンの夫婦の片付けに溢れた優しい時間に何度観ても心を打たれる。

カサヴェテスの映画には、人の強さも弱さも、美しさも醜さも、何もかもが刻まれていて、それはカサヴェテスや彼に関わる人々全員が生きた時間そのもので、生々しくて、それに触れる時、いつでも隣にカサヴェテスがいる感覚に襲われる。

生涯忘れないであろう一本。オールタイムベスト。
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