クリープ

ニーチェの馬のクリープのレビュー・感想・評価

ニーチェの馬(2011年製作の映画)
3.4
「サタンタンゴ」7時間18分と、同じくらい長く感じた
それは 、登場人物が少なく、作品のガイドラインがなくて、自分で楽しみ方を見付けなくてはいけない。
観る側に全て委ねられてるので、観た人の数ほど脳内で 色んな「ニーチェの馬」が存在することになる☘️
前作とは比べ物にならない程上級者向けの作りなので、「サタン・・」を先に観賞していて良かった。
●楽しみ方
前作でハンガリー人になってしまったが、今回は 息子になった気持ちで観た。
御主人はバーリンカ二杯、女性は一杯、だから私は半分だろう・・芋をたべ いもをたべ またイモを御馳走になる☕木の皿 木のマグカップの位置は 3日目から正確に分かるようになった。
●夜は真っ暗だが、朝は光と影のコントラストが美しい☘️
とにかく 石とレンガの混合の家は雨風と防音に強い。城の鉄壁要塞並み♪
●途中 流れ者達がやってきて、ガチで緊張する。彼らが井戸の水以外のものを求めてきたら、「わらの犬」になってしまう🍷でも ちゃんと劣勢でも毅然と追い払い 緊張がほぐれる。
●命をかけてまで 平凡な生活を守る二人。かれらに尊敬しつつ、何もない日常の映画が、それを観ている自分の人生も、映画なんだと気づく☕
●タル・ベールは後半から移動が始まる、今回は途中から「戻るんかい」思わず突っ込みを入れた(笑)
●さいごまで 女性は窓越し以外は、カメラ目線にならなかった☘️
逆に覗き込みたい衝動にかられる。

たどたどしいけど
真摯にボロボロの聖書を音読する女性☕
ほずれたショールと横顔を眺めながら、
私は若い時の 母親を観たような錯覚に襲われ
泣くのをこらえた☕
クリープ

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