ニーチェの馬。というよりニーチェの終末。
ジャンヌ・ディエルマンが個人の構造であれば、こちらは世界そのものの機能停止。
5/4/26 強風の夜、当方44歳でこの作品。
ニーチェが崩壊に至った年齢に…
荒れ狂う強風が全てを塵に戻してしまう。
娘が井戸で水を汲むたびに水は少なくなっていく。
窓から覗く娘、丘からの来訪者、骨ばった馬
世界は荒みに荒んだあと、電球が切れるようにパタッと暗闇になり、二度と…
サタンタンゴへの修行① ついにタルベーラデビューしました。本当は入門に良いらしいヴェルクマイスターハーモニーを見るべきだったと思うけど、ニーチェの馬が地元の映画館で上映してたからどうしてもそっちの方…
>>続きを読む《1889年のトリノで、馬が鞭打たれる場面を見たニーチェが崩れ落ちた、という有名な逸話を導入に置く。ただし本編が追うのはニーチェではなく、その“あとの側”にいる父と娘と馬。嵐の中で、馬は働かなくなり…
>>続きを読む(2022年2月鑑賞)
息が詰まるほどの沈黙が支配する部屋の外では、ごうごうと風の音が恐ろしいほどに鳴り響いている。
繰り返されてきた父娘の日常が徐々に狂いだしてもなお、父は気づこうとしない。あるい…
背筋が凍るような死と暴力、恐怖の匂いで満ちているのに、言いようのない神秘的な美しさを感じた。
暴風に閉じ込められた小さな一軒屋が舞台なのに、そこに世界の全てが凝縮されているような気分になった。ひっく…