Dorothy

英国王のスピーチのDorothyのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.0
国王の次男として生まれ、一人の人間とは言ってもこの世に生まれた時から肩書を背負って生きて行かなければならなかったジョージ6世。そもそも自分の名前はアルバートなのにジョージって何だよって言いたくもなりそうです。
いつもお付きの人がいて衣食住も満ち足りて華やかなのに、自分らしく居られない自由のない生活とはどんなものだったのでしょう。

この映画を見て吃音は遺伝や生まれつきではなく、ストレスによって引き起こされると知りました。どの国の王族にも起こり得そうな障害を、イギリスという強国が公表したのがまた凄い話です。コリンの演技は誰もが納得です。

治療にあたって何も免許を持たず経験値のみが売りのライオネル。彼の手腕もさることながら、国王であろうとどんな時も友として寄り添ってくれる変わらない心は、冷淡な家族関係で育ったアルバートの心に深く響いたのかもしれないと感じました。
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