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英国王のスピーチのbagsのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
3.5
英国王室について、ww2当時の事もそれ以前についてもほぼ知識がなく、取り立てて興味を持ったことがなかった人間からしても以下の視点で興味深かった

庶民のスピーチセラピストと国王との関係性
30年代の英王室の状況
現代人による英王室と日本の皇室の扱いの違い

虚実入り乱れているようで、実際の所は少し違うようです
あそこまで吃音は酷くなかった、fuckやら使ったかどうかの記録は残ってない
とかね

ライオネルが実際にあそこまで‘ 無礼’に国王と接していたのか知りませんが、物語としては最後に効いてくる
サポートによりスピーチが成功裏に終わると、今までの馴れ馴れしい態度から“Royal Highness”といきなり変えてきたあたり、自分のためではなく治療のためスピーチサポートのためだった、というのが何とも格好いい

吃音になった背景?様々なストレスや
次男でありながら王位継承した理由
しかしソ連やドイツの驚異を承知のなか不倫に走るとか飛んでもないねアニキは笑
気弱な青年が真面目に国王という職務に向き合った結果という点に好感を抱きますが、当時や現代の人気・評価ってどんななんだろう?

そして元国王の人となりを映画に描くこと
昭和天皇をここまで人間臭く描くことはないよね、おそらく
現王室と皇室のそれぞれの国民との距離感が全く違うので、過去も扱いが変わるでしょうが

・治療受けたけれは宮殿じゃなくてウチにきてよ
・患者を閣下なんて呼ばないあだ名で呼ぶよ
なんて創作としてもそんな人間関係を描けるか否か

こういうのは宗教観も影響してるのかな?
とも思ったり
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