このレビューはネタバレを含みます
良かった
「どもってたひとがどもらなくなる話」という、タイトルからは想像できない地味すぎる物語
最後の謎の距離感は…そういう意味だったのか陛下…
地味だけど心の話だから
それが最後王としての物語に飛び立つところがすごい
戦争宣言っていう重さをバックに置いてると思うと卑怯だけど
でもスタンダードな成長譚をこんな形でやってくるなんて面白かった
別人になるのではなく、一人の人間が自信を取り戻し大人になる過程
不安気で寄る辺ない表情の、傷つきやすいあるいは傷ついた心を抱えた未成長な子どもを抱えた英国王
友情、奥さんの気丈さ、皮肉、音楽などもよかった