マオ

英国王のスピーチのマオのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
3.5
見よう見よう、で放置してた作品。
やっぱりブリティッシュアクセント最高…
数々の賞を受賞し評価されただけある作品だし、なんと言ってもコリンファースの演技が本当に素晴らしい!

吃音症で悩むジョージ6世の実話を基に作られた英国王室ストーリー。
エリザベス女王のパパ。
スピーチをしないと、国民に威厳をみせないと、な国王という立場で吃音は本当に悩ましいし、うまく言葉が出てこないシーンは見ているこっちもなんだか苦しくなった。。コリンすごいなあ。

言語聴覚士の一般市民ライオネルと共に治療し、どんどん自分の思いを言葉にできるようになっていくジョージ。2人の友情が素晴らしく、これは後にもずっと続くものだった、というのも素敵。。

君が初めて話す平民だ、とブチギレながらも吃音に立ち向かうのだけど、ヤケクソで暴言を吐きまくるシーンもよかった。王室の人も人間なんだよな。

吃音が完治したわけではないのに国王となり、プレッシャーや劣等感に潰されそうになる中で、娘たちが膝を曲げyour majestyとお辞儀をしてくるシーンは、台詞はなくともジョージの複雑な気持ちが
伝わってきてツラかった。奥さんに弱音を吐くシーンも、奥さんが別に王室になんてこだわってないのよって言ってジョージを受け止めるシーンもよかった。
奥さん役をヘレナボナムカーターが演じているんだけどヘレナって黒くてクマがひどかったり原型留めてない役のイメージが強かったから、王家の人間のヘレナはすごく美しくて!コリンとヘレナの夫婦がかわいいよ。。

静かにストーリーが進んでいく中で画面の中の人たちと、画面の外のわたしが、一緒になって「国王の声」に耳を傾ける。
ひしひしハラハラ。。
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