王族という立場から厳しく育てられ、虐待や弟の死によるショックから吃音症に罹り、長年悩まされているジョージ6世が、ライオネルという言語療法士と出会い、自分のコンプレックスから克服していくお話。
上手く話せないというのはなんとも辛い。周囲の反応、居心地の悪い空気、そのせいで余計に言葉に詰まってしまう負のスパイラル。うーん、経験あるかも…^^;
言語障害をただ治そうとするのではなく、原因となった過去のトラウマから克服させるよう、ジョージ6世の心を溶きほぐしていくライオネルのやり方は、他の医師にはできないものだったのだろう。王室に対してあくまで平等な立場で接するだなんて、肝が座ってるというかなんというか!笑
そんな、時にぶつかり合いながらも友情を育んでいく2人と、それを見守り、夫を支え続けるエリザベス妃のそれぞれの関係性がとても素敵だった。