監禁からの脱出劇かと思ってたらそうではなく、むしろ脱出シーンは、有能な警察官にジャックが保護され、少ない情報で母親の監禁場所をすぐに見つけるという、意外とあっさりとした展開で驚いた。
生まれて初めて部屋の外の世界に出たジャックと、7年もの監禁から解放された母親のジョイ。
徐々に順応していくジャックとは対照的に、理不尽な目にあった苦しみや、母親としての在り方に悩み不安定な状態のジョイに、なんだかいたたまれない気持ちになった。そんなジョイを無垢な優しさで救うジャックが愛おしくて心強い。
ジャックの提案で2人が部屋に戻り、部屋に「サヨナラ」する最後のシーンは、それだけで全てが解決したとは思えないけれど、過去と決別し、部屋の外の世界で生きようとする前向きな姿に見えて良かった。
