みースタイル

英国王のスピーチのみースタイルのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.0
最後のスピーチ、そして2人の表情に心あたたまります。
アカデミー賞受賞!とか感動の実話!とか置いといて、純粋な気持ちで見始めた方が心に響く気がします。

歴史好きからは史実と違うと指摘もされている。見終えてジョージ6世について調べたけど、冒頭の散々なスピーチシーンから始まり、事実のエピソードを絡めながらうまく映画に落とし込めているなという印象。監督も吃音症に悩まされた経験があり何年もこの映画の構想を持っていたとのこと。コリンファースの喋り方の演技にも脱帽です。吃音症と立ち向かうことで、精神的に自信に繋がっていく様子が顔の表情の変化にも現れていて俳優としての素晴らしさを感じました。

また、国王とはいえ普通の家族と同じような家族のあたたかさがあり、平民に近い存在になっていくのも、ジョージ6世やエリザベス女王のおかげだったんだなということも分かる。ヘレナボナムカーターが意地悪くない役をやっていて新鮮。