いろは

英国王のスピーチのいろはのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.5
良い作品。話としては史実に基づいていてシンプルではあるけど音楽と映像とが何も邪魔することはなく、見事な作品として完成されている。英国王を支える夫人やローグのように、この作品も1つの物語を伝えるために結集された名キャストやスタッフの結晶ですね。吃音のコンプレックスと王になりきれない人間としてのコンプレックスがうまく重なっていて、吃音が心の病気であることに説得力をもたらしてくれています。ヘレナの、一人の人間バーティそのものに向ける愛情もよく伝わりました。この作品の中のジョージ6世は愛されている者としての印象が強いです。顔つきが国王になり民衆に手を振る姿に圧倒されました。演者ローグに内在している王たらしめるものを、バーティに託したようにも思えます。
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