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エデンの東のmimozaのレビュー・感想・評価

エデンの東(1954年製作の映画)
4.0
旧約聖書「カインとアベル」が題材になっている物語。ジェームス・ディーン演じるキャルはお父さんが農業で出した損失の穴埋めにと、先物取引で得たお金をお父さんにプレゼントする。父親が喜ぶことを疑うことなく張り切る姿が本当に切ない。観ていて「それは違うよ」と言いたくなった。父親がどう受け止めるのか気がきでなかったが結末は、、。キャルが間違っていてもその気持ちを受け止めて欲しかった。家族みなそれぞれの思いは純粋であるのに、ちぐはぐにかけ違えてしまうもどかしさ。悲しみも喜びも情熱も悲喜こもごもありのままの人間らしさの描かれ方が胸を打つ。原作者であるスタインベックの魅力を感じた作品。
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