親への愛の渇望、兄への劣等感、それに加え若さゆえの焦燥感、孤独感に怒り。
それらを心に溜め込み、時に爆発させる。
たった3作の主演作でこの世を去ったジェームズ・ディーンが、未だに愛される俳優とされる理由が今作を観ただけでもわかるほど、この絡み合った感情を見事な表現力で魅せてくれる。
この若者の鬱屈の青臭さに途中までむずがゆいような居心地の悪さすら感じたけど、後半にかけそんな感情も綺麗に流され、久々に純粋に感動した。
そしてジェームズ・ディーンを支える彼女の包容力は、女性として見習いたい。
188/2016