ピープー

エデンの東のピープーのレビュー・感想・評価

エデンの東(1954年製作の映画)
3.7
現代に比べるとやや冗長だが、名作と言われるだけあって描いている人物像やテーマ、ディテールは良い。DVDオーディオコメンタリーでの補足説明が有り難かったが、その中でキャル(J・ディーン)の年齢設定が15歳らしいことを言っていた。いくらなんでもそりゃ…

備忘録:
「憎しみの一瞬」の参考になる。
道徳的な正しさの仮面を被った清廉な人間(アロン・父)と、苦悩するが自由なむき出しの人間の対立(キャル・母)。

キャルが母を尾行するところから始まる、不穏なトップシーンは秀逸。
キャルのひねた眼差し、丸めた背中、愛を求める子供っぽい言動。終始、親の愛を求めるという一貫した行動。
キャルが列車から飛び降りたレタス畑を影が覆う。
儲けた金を父に拒絶された後の、キャルの慟哭。
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