AmiHaru

エデンの東のAmiHaruのレビュー・感想・評価

エデンの東(1954年製作の映画)
3.8
BSで鑑賞。

ジェームズ・ディーン演じる主人公キャルが、父親からの愛に飢えており、父親に愛されたいがために色々と努力するんですが、結局それすらも否定され、そして終いには自分の行いの結果、兄は自暴自棄になり、更にはそのショックで父親は病床に伏してしまうという事態を招いてしまい、この結末に関しては正直観ている側としてはなんともいえない気持ちにさせられました。

そして主人公の兄アーロンにいたっては弟とは逆に父親に愛され、品行方正に生きてきたものの、彼女を弟に取られるわ、挙句の果てにはその弟に実は水商売をして生きていた母と会わせられるわで、結果何もかもどうでも良くなってしまったのか、あれだけ反対していた戦争に結局志願してしまいます。このアーロンに関しても、真面目に生きていた青年だっただけに、なんとも気の毒な感じになってしまいました。

僕にとってこの映画はかなり古い作品なんですが、それでも家族愛とはなんたるものか、そして真実に目を背け続けると人はどうなってしまうのか、というのをこの作品を通して考えさせられました。
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