AmiHaru

猿の惑星:創世記(ジェネシス)のAmiHaruのレビュー・感想・評価

4.1
当時映画館に観に行って以来久々の鑑賞だったんですが、内容をあまり覚えていなかったせいか、かえって新鮮な気持ちで観ることができました。

旧1作目からの流れで観ると改めて映像の進化を感じさせられましたし、猿たちのビジュアルがより本物に近くなってました。
特にシーザーが成長するにつれて、どんどん顔つきが逞しくなっていくのが良かったです。

本作でもこのシリーズのテーマの一つともいえる人間の愚かさが描かれていましたし、その人間たちに対して、猿たちが反旗を翻していく様は爽快感はあったものの、同時になんともいえなさもありました。

また、投薬実験で猿の知能が向上したという設定も今観るとだいぶリアルに感じますし、その新薬の開発がきっかけで未知のウィルスが伝播していく描写に関しても、まるで現実でいうところのコロナ禍を予見しているようでした。

旧1作目のオマージュも随所に散りばめられてましたし、シーザーの物語の序章としても、そして現代風に新解釈した前日譚としても、よく出来た作品だなって思いました。
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