ボックボック

ティアーズ・オブ・ザ・サンのボックボックのレビュー・感想・評価

3.0
*ネタバレ
悪評高い女医師のせいで減点
アメリカ万歳映画は嫌いじゃないです。「デルタフォース」大好きだし、あイスラエル映画?なんだけど、何と言っても悲惨なアフリカのクーデターゆえ、反乱軍は残虐な民族浄化を行います。
そして何より最初から最後まで大尉(ブルース・ウィリス)と小隊の足を引っ張り続けるモニか・ベルッチ。こいつと反乱軍大佐が最期まで立ち塞がる戦場から脱出するという、いかにもストーリー。

部隊がナイジェリアって後で知ったけど、そんならもう少し英語通じないの?大統領の息子は英語できたみたいだけど。
なんかアフリカ原住民が野蛮かつ未開すぎる生活で、多分悲惨な暮らしもあるだろうけど、全体的にモニカ・ベルッチに代表される白い旦那様たちの優位性だけがかなり鼻につきますね、こっち黄色い部族の一員なので。

とにかくオープニングから最期まで意味不明なモニカ・ベルッチ医師救出に命を賭けさせられるウィリス小隊。こいつが自分一人では逃げないと、大尉に唾まで吐き捨てるけど(モニカ・ベルッチのならありがたいとか変態欲求はさておき)当然足手まといの病人や女子ども老人のせいでどんどん逃避行は遅れに遅れ、ガンガン敵に襲われる。

つまりさっさと逃げ出してればアメリカ軍の兵隊さんたちはしなずに済んだのに、非文明&不潔なジャングルの中でもバッチリメイクキメキメのスーパーモデルが「仲間を置いていけない」の大騒ぎで全員の命が危うくなり、さらに実際何人もし者が増える。

さらにさらに実は病人の中に大統領の息子が隠れていて、そいつを救出したいという隠しミッションが後で明らかになるが、そんな大事ならなんで最初から足手まといの病人や子どもを救おうとしたのか、全く意味が通らない。

戦闘シーンとか、けっこうちゃんと描いてるのに、モニカ・ベルッチが一人で場を徹底的に荒らして、隊とアフリカ人と大統領の息子、とにかく全員の命を縮めます。
ちなみに反乱軍大佐は立派な軍人で、民族浄化とかもやったんだろうけど、非常にインテリジェンスただよう雰囲気がカッコ良く、最期まで好印象でした。

最後は当然ハッピーエンドだけど、エンディングでここまでみんなの足を引っ張り続けた正義感あふれるモニカ・ベルッチ、「私はアメリカ人」と叫んでカメルーンに入ろうとする。(ほんとはイタリア人だけど)

ということで、ちゃんとした作りの戦闘シーンも台無しになる、女医師こそがすべての悪の根源だったというオチなんでしょう。
でも確かにモニカ・ベルッチは美人です。
けっきょくそーゆーことが言いたいのか?