のんchan

パリ空港の人々ののんchanのレビュー・感想・評価

パリ空港の人々(1993年製作の映画)
4.0
ずっと観たかった作品❣️
有名なのはトム・ハンクス『ターミナル』だけど、こちらが基になった作品なのです✨
ターミナルの方はエンタメ性が強く、私的にはイマイチだった。
こちらは地味ながらもほのぼの心が温まる秀作でした💫


図像学者のアルチュロ(ジャン・ロシュフォール)はカナダ生まれ、イタリア在住のフランス人。年末のモントリオール空港で仮眠中、パスポートや財布の入った鞄と靴を盗まれる。パリのシャルル・ド・ゴール空港で待つ妻スサーナ(マリサ・パレデス)の元へ急ぐべく、とりあえず飛行機に乗ったが....当然パリの入国管理局で足止めを食らう。
フランスとカナダの二重国籍で、居住地はイタリア、でも妻はスペイン人という複雑な身の上に加え、12月30日の深夜とあってコンピュータによる確認もとれず、明朝までトランジット・ゾーン(外国人用処理区域)に留まらざるを得なくなった。

『長椅子』という単語が何度出てくるだろうこの映画💦
決まり事なので仕方ないが、係員は「長椅子で待て‼️」と言うばかり。
右往左往していると、1人の黒人少年ゾラが声を掛けてくる...
ゾラに誘われた場所は予想だにしない世界が広がっていた。そこにはなんとトランジット・ゾーンで"生活している"人々がいて....様々な国籍の色々な事情を持つ4人と数日過ごす事になる。

最後のシーンが良いです🧡ゾラと手をつないで歩き出すアルチュロはスーツ姿に黄色のゴム長靴。強制退去目前だったゾラと一文無しのアルチュロ。先が見えないようでも何故か希望を感じるラストでした。

フランス映画🇫🇷らしい小粋な雰囲気が詰まってます。
1度パリの街中に出てしまうシーンがあるのですが、セーヌ河、エッフェル塔など街並みが素敵でした✨



※予定より早く退院させてもらいました‼️
ご心配を頂いた方々、心より御礼を申し上げます🙇‍♀️
『耳性目眩』と診断され、これから悪化しないよう気を付けながら自分の身体と向き合います☺️
映画楽しみたいしね💗
のんchan

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