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サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方ののんchanのレビュー・感想・評価

4.0
少々時代感はあったけど、40代のニック・ノルティ(ゴールデングローブ賞主演男優賞)の男っぽい演技をじっくり堪能しました。

バーブラ・ストライサンドの多才ぶりにも感服。
アカデミー賞に作品賞・主演男優賞をはじめ7部門でノミネートされ、無冠に終わったものの、自身の監督作品としては最良との評価を得ている。隠れファン多いみたい。

パット・コンロイの小説『潮流の王者』を原作に映画化したもの。


ある一家が抱える大きな秘密を背景に、ミステリー仕立てで進むラブストーリー。後半は確かに甘めのシーンが入るけど、骨太なシナリオなのでラブはメインではなく、人生を振り返りこの先どう生きていくか?に焦点があるヒューマン作品として描き切っていました。


サウス・カロライナ州のサリバンズ島。元教師のトム(ノルティ)は妻(ブライス・ダナー)と3人の娘と暮らしていた。
そこに訳ありで金持ちと再婚した母(ケイト・ネリガン)が現れて、トムと双子で詩人の姉ライラ(メリンダ・ディロン)が2度目の自殺未遂を起こしたと知らせたため、トムはライラの住むニューヨークへと向かう。
ライラが診察を受けていた精神科医スーザン(ストライサンド)と会ったトムはライラの治療の協力を求められ、子供時代に起きた苦痛に満ちた日々を何日も掛けて少しずつ話し始める...


アクの強いイメージのあるストライサンドだが、当時48歳でとても美しい🤩後半は可愛らしささえ見せて1歳上のノルティとのバランスも良く、大人の不倫関係が悪いものじゃないと思えてしまうほど。だからこそラストの選択が堪まりません。

ストライサンドの実の息子ジェイソン・グールドが役の上でも一人息子として出演していて、ノルティがアメフト🏈を指導するシーンは本格的でした。



*Tomさん、ありがとう💫
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