HinakoTadaki

17歳のカルテのHinakoTadakiのレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
3.8
ずっと観たかったやつをやっと。
内容が重くて、途中かなりしんどかった。
常に生きにくかったスザンナは精神科病棟に入って居心地の良さを感じてしまうけれど、ヴァレリーの「安住してはいけない」という言葉やデイジーの自殺の事件を通して考えが変わっていく。
「オズの魔法使い」が時折流れるのが印象的。自分で家に帰れる力があるのに、帰らなかっただけ。もともと自分の中にあるものや考えに目を伏せたり正当化したりするのって簡単だけど、真正面から立ち向かったり向き合ったりするための勇気ひとつで、いろんなことが変わるよね。居心地の良さに安住しない、っていうのは誰にでも言えることだなと思った。
アンジェリーナジョリーの演技力が破壊的。うますぎて怖すぎて言葉にならない… リサの強さとカリスマ性みたいなのに惹かれるのすごくわかる…