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17歳のカルテのnikoのレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
3.0
初めて観たのは17歳のとき。
全ての登場人物に少しずつ、でも必ず重なる部分があって胸が締め付けられ涙が止まらなかった。
映画と同様アンジーに陶酔し彼女の魅力に引き込まれた。前髪を短くしポテッとした唇を真似してメイクした。
自分と友達中心に世界が回っているとなんとなく思い、無自覚で生きていたティーン時代。


あれから20年経ってもう一度見ました。
映画の中の彼女たちはいつまでも美しく儚げで、強硬だけど脆く幼稚でバカバカしい。今を精一杯、不器用に生きている少女たちでした。
ただ、感じ取るものは当時と違って、彼女たちにとってはものすごく大きな壁も、おばさんになった私にはほんの小さな小石のように感じてしまいました。
彼女たちの渦から弾き出されたような寂しさを感じます。またあの胸が苦しくて苦しくて嗚咽が出て震えるほど共感できる気持ちに戻ることはできるのだろうか…

色々な感情を思い出させてくれる映画でした。
また10年後、今度は子供達がティーンになった頃に観てみたいと思います。
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