エンドロールを観ながら気がついたら泣いていた。
それが悲しみでも寂しさでも憐れみでもなく、なんだか気持ちの良い涙で、いわゆる感極まって‥とかでもなかったので、自分でも泣いている事に少しの間気が付かなかった。
クリントイーストウッド演じるウォルトは俗に言う「頑固ジジイ」で、家族をはじめ他人にも心を閉ざしているが、自分のことは自分で出来るし他人に迷惑をかけている訳ではないので、自分のペースで生活させてあげればいいのに‥と完全にウォルト目線。
家族は愛情ではなく義務や欲得でウォルトの世話を焼くが、ウォルトにとってはそれも迷惑な話。
そして、気持ちが通じ合い、理解し合えるのは身内だけとは限らない。
誰かの心の中に(それが例え1人だけだとしても)その人なりの形で存在し続ける事が出来れば、最高なんじゃないかな。
そんな生き方がしたいと心から思った。
ラストのタオの笑顔がすごくいい!
とても素敵な年の取り方をしている
クリントイーストウッドはやはりカッコいい!
表情、仕草、佇まい‥たぶん、経験の全てがそれに表れていた。