このレビューはネタバレを含みます
この映画でクリントイーストウッドは何を伝えたかったのか。
アジア系移民の肩身の狭さ
アメリカの治安の悪さ
爺さんと青年の友情
退役軍人の苦悩
遺産相続…etc
映画の中で沢山のテーマが絡んでたけれど、要は1人の退役軍人が自らの罪を自らの命をもって贖罪することで魂の安らぎを得る話やったんかなと。
ウォルト(主人公の爺さん)は朝鮮戦争で無抵抗の相手を殺して貰った勲章にずっと苦しめられて生きてきた。
その罪を最後まで神父に懺悔で打ち明けることなく、その罪を死ぬまで背負い続けた。
当然心が休まることはなかった。
だからその勲章をアジア人である友人のタオに持っていて欲しいと渡して、1人ギャングの基地に乗り込んでぶっ殺された。
しかも丸腰で。
この結果、ギャングは刑務所に長期刑で送られる。ある意味復讐は果たしたのだ。
朝鮮戦争での罪を、
丸腰のタオの姉がレイプされたきっかけとなってしまった自らの軽率な復讐の罪を
自らも丸腰の無抵抗で殺されることで
自ら贖罪し、死ぬことで安らぎを得た。