確実に言えることは、私の現時点の感性ではイーストウッド監督の表現したい事の数分の1も解釈できていないと思う。
白人と異人種、戦争と平和、弱化アメリカと強化アジアなど、対局的な事象が数多く登場し、考えさせられる事が多かったのは事実だが間違いなく非常に浅い部分しか見えていないと思う。
―――物語のテーマは「生と死」とは何なのかという事?
本当に難しいテーマであり、そう容易く答えが出せる事でもなし。そんな事はお構いなしに、粛々と物語は展開していくのです。
「生と死」そして全くもって考慮したことのない「命の使い道」という難題をイーストウッドは投げかけてくる。
相変わらずのイーストウッド節である。
冷静に行動するのも一手、激情にかられて動くのも一手。
最後、あなたならどの一手を打ちますか?
この頑固おやじは純粋にカッコいい奴であると声を大にして言いたい。
私はまだまだこの一手が繰り出せるレベルに到達していないと痛感している所です。