勝沼悠

グラン・トリノの勝沼悠のレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.5
 朝鮮戦争を戦いフォードで自動車工を勤め上げた偏屈な老人が隣に越してきたモン族の青年との交流を通して少しずつ変わっていく。

 民族、宗教、老い、家族、色んなものを詰め込んだストーリー。イーストウッドが役どころと自分自身の両方から古きアメリカを象徴している。
 ストーリー的にはなんか色々とつっこみどころがあるが、それも昔のバイオレンス映画を踏襲しているからで、だからこそ最後のどんでん返しが活きる。あれをクリント・イーストウッドがやるから意味がある。

 この映画はじわじわ来る。
勝沼悠

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